今まで海くんのチームは、練習試合を重ねてレベルアップを図ってきました。
練習試合でもなかなか勝てなくて、でも、試合を重ねるごとにチーム力が高まっていく実感がありました。
なので、今までの練習の成果をだして公式戦で勝利をおさめる、そんな淡い期待を抱いて臨んだ戦いでした。
ところが・・・・
結果は6-1の惨敗です。
海くんは、トップとしてフルタイムで出してもらえましたが、特にいいところは見せられませんでした。
ここのところ、課題としている「良い守備をして良い攻撃をする」ことができておらず、試合を通して動きが硬かったです。
声もいつもより出ていなかったと思います。
相当、緊張もあったのかなと思います。
だからこそ全力のフォアチェックで身体をほぐしてほしかったところですが、
相手の「とにかく前へ前へ」の気迫に押し込まれてしまいました。
相手チームはこのあたりの地域では強豪チームですが、パスサッカーにもなれきれていませんでした。
それより、全員が「一歩でも前へ」の精神で、ボールを前のスペースへ押し込み、そのボールをまたマイボールにし、前のスペースへ押し込み・・・が続いていつの間にかゴールです。
押し込み合ってる姿はまるで鍔迫り合いのようですが、次々とピッチの上で行われる鍔迫り合いに負けて負けてじりじりゴールに迫られるイメージです。
海くんは、その迫力にすっかり怖気づいてしまい、足に根っこが生えたように動けなくなってしまいました。
もう少し走れていれば、なんどか決定機をつくることはできそうでしたが・・・。
試合後、海くんに感想を聞くと、いつもの通り「楽しかった!」というものの、「身体が自然に動く感じではなかった。」と本音を漏らしていました。
帰宅後シャワーを浴びて、素っ裸でソファに寝転がって、クッションに顔を押し付けて、声にならない声で「あ゛あ゛あ゛あ゛〜」って叫んでました(笑)
悔しさなのか不甲斐なさからなのか、初の公式戦は、海くんにとってほろ苦いものになったようです。
そんな海くんを見ると、どうにか手を貸してあげたいなぁと思います・・・。
うーん、やれること、やれること・・・。
研究が必要ですね。