海くんがこの練習に苦戦を強いられていました。
苦戦する理由は、文化系な私もなんとなく理解しています。
それはタイミングです。
海くんはボールの勢いが一番無くなるタイミングに合わせてトラップしようとしています。
勢いが無くなるタイミングとは一度バウンドしたボールが頂点に達する瞬間です。
これでは、その頂点の位置が少なくとも自分の背より低くなるまで、何度かのバウンドを待つ必要があります。
見誤れば、自分の頭上を通過します。
また、高い位置でトラップするのは頭や胸になるので難易度も高いです。
落下地点を狙うにはどうすればいいのか
いち早く安全にトラップするのであれば頂点ではなく落下地点を狙います。
私「海くん、父ちゃんがボール高めに投げるから、それを3回リフティングしてみて。」
海くんと私の距離は2mほど。
私はわざと海くんの足下にボールが落下するように投げます。
海くんは落下寸前のボールをインステップで拾い上げてリフティングします。
このあたりはリフティング100回の貫禄あります。
次に10mくらい離れてワンバウンドのボールをリフティングさせてみました。
このあたりも卒なくこなします。
練習の様子を傍から見てて、「下手だなぁ」といくら心で思っても
インステップのリフティングだけみれば、もはや私より全然うまい。
リフティングを応用した練習だと私の期待値をなんなく超えてくれます。
落下地点が前後に動いても、リフティングで軸足を修正する要領で対応できます。
この方法で最も効果的だった点は恐怖心の克服なんじゃないかなと思います。
落下地点は最もボールスピードが高い位置なので恐くて近づき難いのですが
「いつものリフティング」と考えることでその恐怖心がなくなり、
逃げ腰になることなく軸足を踏み込めます。
落下地点よし!あとはボールの捉え方
あとは、動作をリフティングからトラップに変えます。
私「足にボールがあたるとき、足を振らないで当てるだけにしてごらん」
本当は当てるポイントはインステップよりつま先のほうかも知れないし、
インパクトの瞬間に足を引いたほうが収まりはいいと思うのですが、
まずは、細かいことを気にせずやってみようと言うことで、リフティングによる動作との違いを最小限にしてトライです。すると・・・、
・・・止まった!
足元にピタリです。
私が手で放った程度の山なりボールであれば、「当てるだけ」で充分止まるようです。
あれだけ手こずっていたトラップ練習がいとも簡単にできました。
これができれば、今後またクラブチームで同種の練習をしたとしても、
位置取りだけで迷ってトラップ練習にすらならない状況は避けることが出来そうです。
今回の経験でリフティングは練習のための練習とも言えるのかなと感じました。
私としてはリフティング練習した恩恵を受けた気持ちになって少しホッとした気持ちです。