親の過干渉で大失敗 〜もうキーパーなんてしない〜

2020年11月14日土曜日

楽しむ心

t f B! P L



少年サッカーの親として、過干渉には十分気をつけながら接してきたつもりでした。

このブログを書くことによって頭を整理して

なんとなく「バランスとれた接し方ができている」という自負もありました。

ところがそんな私の慢心から、足元をすくわれてしまいました。

今回はそんな話です。

分け隔てなく興味を持つ長男


海くんはゴールキーパーが大好きです。

やべっちFCのフリーキック対決でシジマール元選手をリスペクトして

同コーナーで川島永嗣選手を好きになり

そして直近では、ガンバ大阪の東口選手に夢中です。


海くんは同じくらいフォワードも好きですし、ミッドフィルダーも好きです。

ディフェンダーはちょっとだけ嫌だと言います。でもスクールではディフェンダーに手を上げてたことを私は知ってます。

どのポジションにも魅力があること、その良さを海くんは知ってます。

そんな長男を誇りに思う


ゴールキーパーにも憧れる海くん。

1年前にキーパーグローブをプレゼントしましたが

ずっと大事に使ってくれています。

私との親子練習では、よく私にボールを蹴らせて

海くんはゴールキーパーします。


ゴールキーパーというと、少年サッカーでは、

どうしても敬遠されがちなポジションという印象がありますが

どのポジションにも興味を持ち、積極的に練習する海くんを私は誇りに思っていました。


いざFPとGKを天秤にかけると・・・


クラブチームの練習で試合形式の練習をしているときに、

海くんは下手っぴながらもフィールドプレイヤーとして

パスを要求し、走って、守って、時にドリブルし、スローインし、コーナーを蹴ります。

コーチからは「すぐに大きく蹴らずにドリブルして持っていってみろ」と指導が入ります。

同年代でサッカーをする時間は貴重です。

海くんは積極性に欠けて球際弱いという課題があるので

こうした同年代のサッカーでボールを取り合い、ドリブルする経験値を

積み重ねることが非常に大切だと考えています。

・・・そんな最中に、海くんの「キーパーしたいタイム」が発動するときがあります。

試合形式の練習は、設定上キーパー無しで行われることが多いのですが

この「キーパーしたいタイム」が発動すると

海くんは勝手にキーパーをし始めます。

「あ、またキーパーしてる。」

私は、海くんがキーパーが大好きなのを知っているので

「ああ、キーパーしたくなったんだな」と思うのですが

心の底で、如何ともし難い制御の効かない、いや〜な負の感情が沸々と湧いてくるのです。

負の感情の正体


練習を壊してしまっている


負の感情の正体は何か。

一つは、コーチの練習意図と関係ないことをしてしまっていることにあります。

設定上キーパーのいないミニゲームで、なぜ、わざわざキーパーをするのか。

3vs3で練習してたら、実質、3vs2の構図になりバランスがおかしくなります。

3人での動きを学ぶための練習のはずが、

一人キーパーで抜けることで成立しなくなってしまいます。

一方で、海くんの所属するクラブチームは、自主性を重んじます。

ですから、キーパーをしたいと思った子どもの欲求に対して

「今の練習ではゴールキーパーはダメだ」とはなりません。

ただ、自分がキーパーで下がることで数的不利に陥るチームメイトを見て

何かを感じて欲しいという意図の声掛けはコーチからされます。

海くんは、練習意図を理解するほど器用ではないので

コーチの声掛けが心に響きません。

FPとしての経験値が詰めない


そして、もう一つの原因は、フィールドプレイヤーとして貴重な経験を詰める時間を

ゴールキーパーとして自陣ゴールに張り付いたまま消費してしまうことです。

体をいれてディフェンスする、パスを受けるために顔を出す、ドリブルしてボールを運ぶ

本来、こうした経験を積める時間の多くをゴール前でポツンと過ごしています。

同年代でのボールの蹴り合いは、親子練習で補えません。

むしろ、親子練習で補えない練習をする環境のために

クラブチームを探して参加しているのに

ゴール前でポツンとしている海くんを見るのはどうにもストレスがたまります。

ジレンマの正体


ゴールキーパー好きな海くんを誇らしく思う一方で

いざ、ゴールキーパーの練習をするとイライラしてしまう自分がいます。

書いていて自分の矛盾に改めて気がついて

つくづく未熟者だと自覚しています。

海くんのフィールドプレイヤーとしての成長への期待が私の心にあるのが原因です。

イライラは、多分、海くんにも伝わってしまっていると思います。

ある日、私は必死にイライラを隠し、冷静を装い、

「ゴールキーパーすること自体悪いことじゃない、けど、

練習意図を理解して取り組まないと上手くならない」

というニュアンスの内容を伝えます。

けど、言葉の端々はきっとトゲトゲしていたのでしょう。

海くんには「父ちゃんはゴールキーパーのこと良く思ってない」と伝わってしまったと思います。

キーパーなんてしない


私は海くんに伝えすぎてしまったことを後悔しました。

ある日の夜に、その罪の意識から

「今度、父ちゃんとの練習でゴールキーパーの練習する?」

と聞くと、海くんは

「んー。ゴールキーパーはもういいかなー。やらない。」

と答えました。

「え?なんで?しようよ、練習。」というと

「もうキーパーなんてやらない。(キッパリ)」

これはやってしまったと思い、血の気が引きました。

私の言葉で好きだったはずのキーパーから海くんは距離をとろうとしています。

”ちょっと父親に厳しく言われた程度で心離れてしまうなんて

元々大してすきじゃなかったのでは?”、との見方もできますが

自分で言うのもなんですが、これまで二人三脚で海くんとサッカーしてきた私の発言は

海くんにとっては、とても大きいものなんだと思います。

本意でないにしても、親である私が子どもにそう考えるきっかけを作ってしまったと考えると悔やんでも悔やみきれません。

本当に反省が必要だし、未熟だなーと思います。

この海くんのキーパー離れが、一過性のものだと信じて

今はちょっと静かに見守ろうと考えてます。

何れにしても、子どものサッカーでイライラを感じてしまったときは、

自分自身にも注意を払う必要があることがわかりました。

今後は子どもの可能性を潰さないように、かける言葉選びは慎重にしたいと思います。

またいつか海くんがキーパー練習してくれますように。



↓ ブログランキングに参加しています。応援をよろしくお願いいたします。

にほんブログ村 サッカーブログ 少年サッカーへ
にほんブログ村 PVアクセスランキング にほんブログ村


↓ ブログランキングに参加しています。ポチッとしてもらえると元気でます。

にほんブログ村 サッカーブログ 少年サッカーへ


PVアクセスランキング にほんブログ村

このブログを検索

ブログ アーカイブ

テーマ別

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

人気の投稿

自己紹介

自分の写真
文化系歴40年。小学四年生の時に習い事が全て嫌いになりバッサリやめた経験から10歳くらいまでの過程が、少年サッカーを全うする上で重要だと思っている。

得点機会が増えてきた。

QooQ