海くんは小学三年生です。
海くんに異変が起きています。
試合になると面白いくらいにコロコロと転んでいた海くんが、なんと、ほとんど転ばなくなりました。
フェイントかけられても切り返されても踏ん張ってついていけるようになりました。
転ばなくなった理由として思いつくのは、守備の練習に力を入れたことです。
その守備練習の中で、左右の動きはサイドステップでついていけと教えています。
それによって足がもつれなくなったのかもしれません。
ただ、それ以上に影響のあった理由として、守備の自信がついたのかなと感じます。
できるだけ伝わるように守備についてはシンプルに伝えています。
まず、相手がパスをトラップする前の段階で、全速力で寄せる。パスされたボールを触る瞬間までは、相手はボールを操ることはできません。そのスキにできるだけ間を詰めます。
トラップする瞬間以降は、ボールは相手の管理下に入ります。身体を入れ替えられないようにサイドステップで左右の動きに対応できる姿勢をとります。
次に相手の左右の動きに対してサイドステップでついていって徐々に寄せて、姿勢が悪い時を狙ってボールを突く。
相手が強引に抜いてきたら、素早くターンしてボールと相手の間に身体を入れてボールを奪う。
守備の手順が明確になって自信を持てているようです。
(まぁ、その手順がスッポリ頭から抜けて軽い守備をしてコーチから怒られたりしますが。)
海くんの場合は、さらに「守備が怖かった」みたいなことを言っていることもありました。
怖くてわざと事前に転んで守備を放棄することもあったようです。
抜かれて誰かに文句言われることを意識したのかも知れませんが、もし、わたしが原因の一端であれば本当に悪いことをしたなと今も思います。
とりあえず、今はもう守備を放棄するようなことはなく堂々とプレーしてるので一安心はしていますが・・・。
あとは、間近でシュート性の強いボールを被弾する怖さがあったかも知れません。
これについては、最後までしっかりと寄せたほうが強いシュートを身体で受ける危険性が減るので、それを身体で理解できたことも転ばなくなった理由になっているのかなと感じます。
海くんじゃなくても、転んでしまうサッカー少年は一定数いるようなので、わたしとしては守備の練習も打開策の一つとしてオススメしたいところです。