『球際がとにかく弱い』
『動きがモタモタで俊敏性がない』
『外から見るとやる気なく映る』
海くんは全ての項目に当てはまります。
そして、試合では当然活躍できません。
それでも私は、いつの日か、
海くんがチームメイトから頼られるプレイヤーになることを夢見ている親バカです。
少年サッカーのブログを拝見すると
ガツガツいける積極性だけで活躍できる時期は限られていて
止める蹴る運ぶの基本動作ができない子は置いていかれるなんて情報がありますが
海くんの身の回りは、キチッと基本練習に余念のない子たちばかり。
海くんが台頭に立つ日は遠そうです。
ですが、たった一つだけ、
海くんがいつか嘘のように突然変わることができるんじゃないか?
と思える心の拠り所にしているものがあります。
それは、海くんが心からサッカーを好きでいてくれるところです。
毎日、人形を使った空想サッカーに明け暮れています。
学校の図書室でサッカーに関する本を毎週のように借りてきては、雑学を身につけて
夕飯やお風呂では、サッカー雑学のクイズを出してきます。
今のところ、サッカーの上達に直結するようなことはあまりしていませんが、
なにかのきっかけで空想ではなく、自分の体を動かすサッカーに夢中になってくれれば
きっと爆発的にサッカーがうまくなるんじゃないか。
そう考えています。
サッカー上手なチームメイトとサッカーしている海くんを見ていると、
じれったくて親としてはもどかしい気持ちになるときも正直ありますが、
この「サッカー好き」の火だけは絶やしてしまうことがないように
大切にしていきたいなと思います。