今回は、海くんの下手っぴの原因の話です。
弟に相撲で負けた
「相撲しよう」
といって、私を誘いました。
「よし!」
といって、家の中で相撲を取り始めると、
(軽っ!)
海くんは平均身長ですが、体重がとても軽いです。
私は、両手で海くんの体を持ち上げて、近くにあったソファの上にドサーっと置いてやりました。
それを見たりっくんが
「ボクもスモーやるー!」
といってきたので、「やるかー!」といって相撲をとると
(お?重い?いて、いてて)
りっくんは標準体重です。
4歳の割には身長は高めですが、それでもまだ小さいので重心が低いです。
しかも、殴ってくるような張り手?をしてくるので、痛いし迫力があります。
とはいっても、たかが4歳児(笑)
海くんとおんなじように、掴んでポイッてソファー行きです。
すると海くんが
「りっくんと僕で相撲してみよう!」と言いました。
二人が構えに入って、私が、「スタート!」というと、
まずは、りっくんが先制攻撃。
私に見せた張り手とゆーか、半分殴ってるような激しい攻撃です。
対する海くんは大人です。
激しい張り手を食いつつも、殴り合いの応戦はしません。
どうやって押せばよいものか迷ってる感じです。
迷ってる間もりっくんの激しい攻撃は止まないので、さすがに苦しいと思ったのか
海くんは後ろを向いて、腰を突き出すカッコでりっくんに迫る作戦に出ました。
サッカーでボールキープするときに相手に身体を預ける感じです。
海くんは、りっくんに怪我をさせないように、ジリジリと優しく後ろに下がってゆっくりと押し出そうとします。
ところが、りっくんは、そんな兄の思い遣りを他所に、低い重心で全力で海くんを押し返します。
結局海くんのお尻を持ち上げて、なんと海くんを浮かせて勝ってしまいました。
(りっくんが勝っちゃった!)
交差点に見るスポーツと実生活との違い
海くんは、蹴られたり蹴ってしまったり、ぶつかったりぶつかられたり、
そんな接触を怖がって避けるので、どうしても球際が弱いんです。
でも、これってもう少し、スポーツとはなんたるやを理解しないと
なかなか解決しないのかな、と思います。
ぶつかると思ってて、でもスピード弱めるなって、考えたら無茶な話。
優先道路を走ってるからといって、見通しの悪い交差点を速度落とさず突っ込むのと同じようなもの。
どっちがファウルでも、痛いもんは痛い。
警戒する、徐行する、ブレーキに足をかけとく、かもしれない運転をする。
むしろ、スポーツ以外では、その考えは「良い」とされるもの。
スポーツとスポーツ以外の境があやふやな今の時期に下手に否定したくない、なんてぼんやりと考えるのです。
吸収が早いのは
ただ現実問題として、接触を怖がらない子と怖がる子では
怖がらずに積極的な子のほうが吸収が早い感じがします。
ボールタッチする機会が増えるので、同じ練習してても、手に入る経験値が違うんだと思います。
コーチたちも「相手より先にタッチするようにしよう」と子どもたちに声をかけます。
その判断力はいますぐつけなくていい
スポーツだから、体がぶつかることはあるよ。と海くんには伝えています。でも、スポーツと実生活との違いを理解するのは、もう少し、経験が必要なんだと思います。
だから、特に焦って、「とにかくぶつかってみろ」とは言いません。
とはいえ、相手と接触しない練習では、サッカーのあらゆる場面を想定した練習にはなりません。
サッカーは、ポジション取りをするとき、ボールを奪うとき、ドリブルで抜くとき、いろんな場面で接触するシーンがあるからです。
私はやっぱりそれを補うのは親子練習だと考えます。
海くんは、私に対してだと遠慮せずにぶつかることができるからです。
まずは、私を相手に練習して、いつかスポーツの輪郭をはっきり意識できたあとに
ブレーキを踏まずにプレーすることを覚えてくれればと思っています。