前回の続きです。
家では、人形を使ってサッカーの試合を空想しています。
私は空想サッカーと呼んでいます。
「海くん、ひとり抜いた!」
「大きく前線へと蹴り出す!」
「キーパー、ここはがっちりキャッチ!」
サッカー中継をよく見るだけあって、いろんな言葉がでてきます。
今では、海くんとりっくん二人でその空想サッカーをしています。
今回は、そんな空想サッカーをきっかけにサッカー脳を刺激する試合の観戦方法を身につけた話です。
音無しで実況を重ねる練習
学校から帰ったあと、お風呂のあと、ご飯のあと、寝るまでの時間・・・
休日は、私と公園に行きますが、それ以外は、ほぼ空想サッカーです。
日課としてるリフティングやボールタッチもしますが、10分程度で終了です。
私からすると
(あー、この妄想サッカーの1割でも体を動かしての練習にすれば、身になるのに)
なんて思ってしまいます。
ある晩、その日も夕飯をさっさと済ませて、海くんは空想サッカーです。
「抜けた!一対一!しゅーーーとーーー!」
「決まりました!先制です!」
「前半5分!早くも試合が動きます!」
(相変わらずすごい空想力だなぁ(笑)・・・ん?まてよ)
私は思いつきで
「ねーねー、海くん、それJリーグの試合を音消しで見て同じように実況することできる?」
試合観戦でサッカー脳を鍛える方法
海くんは「する!する!やってみたい!」とノリノリです。
うーん、じゃー、DAZNで適当に選んでやってみ?
というと、海くんはウキウキしながらDAZNで試合を選びます。
以前から、ガンバ大阪サポーターになってからJリーグ観戦をずっとしてきた海くんですが、
インターネット情報によると、単なるファン心理でサッカーを見てても
サッカー上達に繋がりにくいんだそうです。
ただ、だらっと見て、ボールの行方だけ追って、勝敗だけ気にするのではなく、
ボールを持った選手がなぜパスを選択したのか、ドリブルを選択したのか、とか
フリーでパスを受けた選手は、なぜフリーになれたのか、とか
守備陣形がどうなってるか、とか
色んな視野を持って、「自分だったらどうするか」を考えながら見ることがいいそうです。
そのために、「今の選手、なんでパスをしたと思う?」などと親から声がけして、サッカー脳を刺激するといいんだとか。
なるほどなーと思いました。
でも、この実況ごっこがハマれば、自然と実況するネタを画面から探すようになり、ボール以外に目を向けるきっかけになるのでは?と思いました。
実況ごっこ開始
海くんが選んだのは、川崎フロンターレと名古屋グランパスとの試合でした。
スタメンが画面に映されてます。
音を消すと、
(あれ?こんなとき、実況ってどんなこと喋ってるもんだっけ?)と分からなくなります。
海くんも何か喋ろうとしますが言葉が出ません。
こんなはずじゃなかった感が漂います。
「試合が始まれば、もう少し喋れるはず・・・」
コイントスが終わり、とうとうキックオフです。
海くんの実況は、試合が始まった途端、
水を得た魚のように!!
・・・なるはずもなく、
やはりグッダグダでした(笑)
今更ながら、プロの実況者の凄さや有難みを身に沁みて感じるというか、音無しってのはそれだけで味気のないものになります。
話が逸れますが、コロナウイルス感染対策で無観客試合が増えましたが、
プロの選手も観客の気配がない違和感をこんな感じで受けてるのかな?と思いました。
いつもの試合に音がないだけで別物です。
子供の観点が分かる
実況ごっこをやって良かったこともありました。
それは、海くんが普段どういうところを見て観戦してるか分かったことです。
思ったとおり、ボールばかり追いかけた実況に終始しています。
一つだけ意外、というか驚いたことは、川崎フロンターレが素早くパスを回しているときに
誰にボールが渡ったのかスラスラ名前を言えていたことです。
画面は、高めのアングルというか、鳥瞰っていうんですか、選手の顔は小さくて見れないような距離なんですが
外見、ポジション、背番号などで見分けているようです。
改めて子どもって凄いなーと思いました。
そもそも、そんなに選手の名前とポジションと背番号を覚えていたなんて。
その見る能力と、ボール以外のところを見る能力が発達すれば
サッカー脳を刺激する観戦の仕方に繋がるんじゃないかな?と感じました。
最初は簡単なところから
海くんには、攻撃側がサイドでボールを持ったら
ゴール前に守備と攻撃それぞれ何人ずついるか、フリーの選手はいるか、守備陣形は絞られているか
そんなところを見てみると、もっとしゃべることできるかもよ?と伝えておきました。
楽しい!もっとやりたい!と言っていましたので、ぜひ継続してもらいたいところです。
ひょんなことから始まった実況ごっこですが、このことがきっかけで海くんのサッカー脳が刺激されていくといいなと思います。