声は出るので、そこは良いのですが、とにかく人と接触するようなプレーが弱いです。
反対に、そこまで技術はなくとも、気持ちのこもったプレーで圧倒できる子もいます。
そんな子は、人と競ってるときは良いプレーをしても、プレッシャー無しの状態でトラップが乱れたり、パスの精度を欠いたりします。
どっちもどっちだなと思いますが、うちの近辺にある少年団で重宝されるのは、後者かなという感じがします。
技術はなくとも、とにかく競って前に蹴り込むことができるので、大事なとこで競り合えない子より幾分安心して見てられることが理由かなと思います。
さて、弱気な海くんの課題とも言える欠点を考えてみると、
①空中戦が弱い。
②初速が遅い。
③姿勢が悪い。
ことが挙げられます。
まず、①空中戦が弱いことですが、地上戦は強いのかと言われるとそんなことはありません。
人と競る時点でとても弱いです。
ただ、経験値を積むに従って、地上戦に関してはだいぶマシにはなってきました。
空中戦は、ボールが顔の近くにくる恐怖心があるせいか、顔を背けるのでまともなプレーはできなくなります。
シュートのような球威のボールは怖がって当然と思いますが、スローインで、しかもワンバウンドしたボールが腰上あたりにきただけで、身体をひねって顔を背けて目をしっかりつむります。
次に、②初速が遅いについてですが、例えば、相手のスルーパスがでたときに、ディフェンダーは一斉に自陣へダッシュしてオフェンスを追走しますが、海くんはこの動きがとても遅いのです。
ターンして追いかけることが、人よりワンテンポもツーテンポも遅いのです。
これは譲り合い精神からくるものと考えています。
海くんは基本的に全ての動作が遅く、機敏性に欠けますが、ターンして走ること自体は1vs1で見る限り、そこまで遅くはないのですが、
味方が何人もいる状況は、返って海くんの機敏性を奪ってしまいます。
周りを確認せずに急に動くとぶつかって怪我をさせる。もしくは、させてしまうことを心配する気持ちとが身体をセーブさせてることもありそうです。
さて、最後の③姿勢が悪いについては、これも、ぶつかったら怪我をさせてしまう。もしくは、怪我してしまうことを恐れて、
後傾でプレーすることが多いです。
後傾だと、なかなかうまく力が伝わらず、クリアがクリアにならなかったり、シュートがヘナチョコになったり、窮屈な体勢になってプレーするので何をするにもパフォーマンスが落ちます。
長い目で見れば、本当に今だけの悩みなのかなぁと感じる一方で、一応の少年サッカーの集大成である6年生のときには、技術をしっかり発揮できるようになってれば良いなぁと感じていますが、
海くんの海くんらしさでもあるので、なくなったらなくなったで淋しいなぁと勝手なことを考えていますが、基本的には、メンタル的なものは後から改善されることを期待して、今はとにかく技術向上すれば良いという構え方です。
とはいいつつも、メンタルを改善させないと、悪い姿勢でのプレーは続いてしまうわけで、変な癖がついてしまう可能性もあり、非常に悩ましいところです。