それに伴って、試合中のコーチのコーチングも相当難しそうに見えます。
低学年の頃は、全体を見てコーチングできていたコーチも、段々とボール周辺しか見れなくなってくるのかなという印象を受けます。
ボールスピードも早いので、なかなか全体見渡してって難しいように思います。
あと悪いプレーへの叱咤だとか、励ましだとか、そんな内容が増えてきます。
逆に良いプレーが褒められることは少なくなってくる印象です。
ゴールを決めたシーンなどで、試合が一旦途切れれば、その間にシュートやアシストした選手ご褒められることはありますが、
試合が途切れない限り、短い時間で伝える必要がありるので、良いプレーより悪いプレーにコーチングすることが多くなるのかなと感じます。
コーチングですので、選手は「悪い」とされたプレーはやらないようにしますし、
「良い」といわれたプレーはまた継続しようとします。
両方のコーチングをバランス良くやるうちに、悪いプレーは少なくなって、良いプレーが増えてくると思うのです。
悪いプレーは確かに目につきやすいかも知れませんし、良いプレーを褒めることって簡単ではないと思うのですが、大切なことです。
あと難しいのが、良いプレーの範囲を広げることかなと思います。
例えば、カウンターに行けそうなところで、思いとどまって後ろに戻して組み直すなんてシーンはプロでもよく見るシーンですが、
このプレーが良いか悪いかって判断するの難しいです。
そのまま速攻してたら1点取れていたかも知れないし、実は速攻してても、簡単に止められていたかも知れない。
数的有利ではあったかも知れないけど、速攻で決めきる体力はなかったかも知れない。
ピッチ外では、速攻すべしだったかも知れないけど、ピッチ内では、いったん落ち着こうという雰囲気だったかも知れない。
だから一つのプレーとっても褒めるべきか、叱るべきか人によって変わってしまうこともあります。
これは、サッカーやってるレベルにもよるのかも知れませんが、素人ながら個人的な意見を言ってしまうと、その事例で言えば、選手のその場の「キャンセルした」ことの判断を尊重して、まず、褒めることが大事かなと思います。
カウンター一択ではなく、キャンセルの選択肢があったことを褒めてほしいなぁと感じます。
その上で、試合の後からでも、「キャンセルした」理由を聞いたり、数的有利だったことが視えていたか確認して、
選手とコーチで本当はどうするべきだったのかを考えてもいいのかなと感じます。
一番危険なのは、良いプレーの範囲が狭いことです。
先述の通り、「悪い」とされたプレーは、選手はやらないように気をつけます。
もちろん、選手はロボットじゃありませんし、「いやいや、これは自分の中では良いプレーだから。」と言って継続する選手もいるでしょうが、
高学年といえども小学生ですし、低学年であればなおのこと、大人の言う事、とりわけコーチの意見は強力なものです。
だからこそ、難しいことは承知の上で、良いプレーの範囲を広げて選手に接する必要があるなと感じます。
例えば理想とするサッカーがあって、それがバスケで言うランアンドガンであったとすれば、
一旦落ち着かせる選択肢は悪いプレーに映りやすくなると思います。
でも、それを否定するということは、その選手が状況判断した事自体も否定することに繋がります。
これが中高生であれば、なぜ叱られたのか、理解もするかも知れませんが、小学生には難しいのかなと感じます。
さっそく、我が家も海くんのプレーを褒めてあげました。
ビルドアップ時に最終ラインにいる海くんがボールを持って、プレスをかけに来た二人をテクニックで交わして、前線にボールを送ったシーンです。
ゴール前で粘るので見ている方はヒヤリとしました。
海くんなりに、チームがなかなか1点が取れない状況を打開する策として、自分に引き付けて、前線に送る判断をしたとのことでした。
プレミアリーグのブラインドもヒヤヒヤするビルドアップからチャンスを作ります。
取られていたら即失点のシーンだったぞとは言いつつも、良い判断だったと褒めました。
とりあえず、顔をホクホクさせて喜んでいたので良かったのかなと思います。
今後も継続していきたいところです。