一つ上の学年の六年生の試合に参加させてもらったもので、海くんは試合前日から少し弱音を吐いていました。
フィジカルが全く通用しないと考えているようで、そこが海くんの弱音の原因になっているようです。
海くんは、サイドハーフで出場していました。
ほぼ平均身長の海くんですが、体重は平均体重をかなり下回っているため、
ひとつ上の学年の中にポツンといると、一回り小さいのがよく分かります。
試合は均衡していて、とても見応えがあるものでした。
中盤の球際は、海くんがいる分、こちらが少し分が悪いところはありましたが、
他の六年生が奮闘して、ボール保持率は半々程度だったかと思います。
フィジカルでは敵わないと考えている海くんは、足を使ってポジショニングを工夫しているように見えました。
攻撃時は、マークを外してできるだけフリーになってボールを受けようとしているのが分かります。
そうした努力もあって、海くんサイドでうまくパスを回して起点を作ることが出来ていました。
相手に触られない位置でターンを入れてフリーの味方に繋げていました。
地味ですが、六年生のパス回しに馴染んで入ることができたのは良かったと思います。
海くん的なハイライトは、味方のスルーパスに海くんが反応してパスを受けてキーパーと一対一かという場面で後ろからスライディングタックルを受けてボールを失った場面です。
味方が自陣でボールを持って前を向いた瞬間に、海くんは全力で走り出してました。
ボールを持った味方が少し前方に運んで相手を引き付けてから海くんの前方のスペースへスルーパスを出します。
ほぼトップスピードの海くんにドンピシャリのスルーパス。海くんは、走る速度を落とさずに右足インサイドで優しくボールをタッチして海くんの前方のスペースへ流し込み、自身もボールを追いかけて走ります。
フィジカルで圧倒的に差のある六年生ディフェンダーにグングン追いかけてきてギリギリ後ろからスライディングタックルでボールを弾かれてしまいました。
海くんは、スライディングに巻き込まれて激しく転倒して擦り傷作ってました。
スライディングはしっかりボールにいっていたので、ノーファウルでした。絶好期でしたが相手の好守備に阻まれました。
海くんは、この場面を振り返って、スルーパスを受けたときのファーストタッチが大きすぎたと反省していました。
傍から見れば、トップスピードを落とすことなく、そこそこ球威のあったスルーパスを、自分の走る進路に正確に流し込めたし、あの前方にあったスペースも考慮すればベストなタッチだったんじゃないのかなと思いましたが、
それでも、反省の弁がでるのは、我が子ながら頼もしいなぁと感じました。
海くんも、「思ったよりできたし、もっとできる。」という感触を持って帰ってこれたようです。
自信を取り戻せた海くんに期待です。