腰より上の高さのボールが来れば、例えスローインのボールであっても顔を背けて目を瞑るし、キックフェイントにも顔を背けるから100%引っかかるし、相手のコーナーキックから飛んできたボールも、ゴール前で背を向けます。
そんな海くんですが、高学年になってだいぶ改善してきました。
スローインくらいの緩いボールは、当たり前のようにヘッドでクリアしますし、ショルダーチャージで身体をぶつけてボールを奪うシーンも見るようになってきました。
ただ、本質はビビリなので、肝心なところで、それが顔を出します。
シュートブロックに入れなかったり、ルーズボールの反応に一瞬躊躇したり、キックフェイントにも身体が本能的に一瞬硬化したりします。
こればっかりは、長い目で見ていかないと、短期的に改善するようなものではないと考えています。
もう本人の意志に反して本能で身体が勝手に反応してる感じです。
どーーーしても、一瞬、身体がビクッとして固まってしまうのです。
あと一歩勇気を持ってシュートコースに飛び込めていればとか、あともう少し引ける腰を堪えて前重心でいけてればターンできてたとか、あともう少し接触を恐れずに力強く振り抜けていればしっかりクリアできていたとか、
あと少し、ほんの一瞬の僅かな間を、本能が遅らせてしまいます。
そして、そんな僅かな隙が試合の勝ち負けに大きく影響を与えることになります。
だからこそ、もどかしい気持ちでいますが、そう気にしても仕方がありません。
ただ、やはりビビリ癖を持っている以上、適性はバックではないのだろうと考えてしまいます。
基本的にどこのポジションでも影響はありますが、最終ラインでそれが出ると、本当に怖いです。
それでも、海くんを信じて、最後列で使ってくれるコーチ陣には感謝です。
チームのためにも、海くんのためにも、少しずつでも改善が見えるといいなと思っています。