「海くん、足速くなった?」
と声をかけられることが多くなりました。
いや、50m走の記録は、平均か、むしろやや遅いくらいですが・・・と伝えたそばから、海くんが相手FWに追いついてボールクリアします。
「ほら〜!速くなってる!」
確かに、以前であれば追いつくことができずに、キーパーと1vs1の場面を作らせてしまうことがちょいちょいありましたが、
今の海くんは、裏をつかれても追いついて抑えてくれる期待感のようなものが出てきています。
ですが、わたしは、ポジショニングと初動の速さの向上により修正されたものと思っています。
スピードに乗らせる前にランコースを抑えてトップスピードでの競り合いに持って行かせない技術がついてきています。
トップスピードでないのならば、海くんにも勝機があります。
スピードがないなりに、どうすれば勝負に勝てるか考えて実践したところに結果がついています。
では、足の速さは本当に遅いままかというと、本音を言えば、実はちょっぴり速くなってるのではと淡い期待を抱いているところもあります。
まず、フォームが良くなりました。
以前に、足を少しでも速くしようとフォーム改善に取り組んだことがありまして、
腕の振り方を色々試してみたのですが、腕に無駄な力が入るようになって、腕は一生懸命振ってるけど、足が疎かになってる感じになってしまいました。
それが、屈強な相手FWと競り合いするうちに、足に意識がいくようになり、腕もうまく脱力して振れるようになりました。
ちょっと時間はかかりましたが、フォーム改善はうまくいったように思えます。
足が遅くてもできる工夫はもちろんありますが、それでも足の速さがサッカー選手として武器になることは間違いありません。
最高学年としての50m走の記録はまだこれからなので、少し期待したいと思います。