前回の記事でセンターバックで屈強なFWとの走りっこを繰り広げていることと、学校の休み時間に縄跳びしていることを理由として挙げました。
ですが、わたしとしては、足が速くなった理由について、コレなのではないか?と他に考えていることがあります。
というより、コレであって欲しいという表現のほうが正確かも知れません。
その理由は・・・
「坂ダッシュ」です。
海くんの自主練メニューには、ずっと坂ダッシュが入っていました。
自主練メニューは、当初はわたしがネットや雑誌で調べてピックアップして決めたものの、「海くんが必要だと思う練習にどんどん置き換えたらいいよ。」と伝えています。
実際に、メニューから消えたものもあるし、海くんが追加したものもあります。
ですが、坂ダッシュは残り続けました。
足を速くするためのメニューは、これだけだったこともあり、海くんなりに、削れないメニューとしての認識があったのかも知れません。
毎回、10m程度の急坂を5本ダッシュしていて、今も継続しています。
坂ダッシュのメリットは、足の切り返しの意識がしやすいことだと言われています。
坂ですので、足が後ろに流れにくくなるため、正しいフォームに近づくための意識付けのキッカケになります。
坂で意識できた足の運び方を平地でできるようになれば、正しいフォームに近づくことができます。
ここ最近の海くんは、走るフォームがカッコよくなってきました。
以前は、腕だけ頑張って振っているものの全く前に進んでない印象でしたが、身体全体躍動感のあるフォームになってきています。
坂ダッシュは、地面を蹴るのではなく、跳ねるように走るフォームに自然と矯正してくれる効果もあるのかなと思います。
地面を蹴りながらでは、坂はうまく走れないので、自然と跳ねるようになり、そのため、足の切り返しがうまくいくようになるのかなと感じました。
問題は、平地でそれができるようになるかというところでしたが、
それこそ、屈強なFWとの走りっこの中で、自然ときっかけを掴んだのかも知れません。
傍目からは、突然速くなったように見えた海くんの足も、継続していた坂ダッシュで下地が出来ていて、何らかのきっかけを掴んで、平地で良いフォームで走るようになって、結果としてタイムが改善したということであれば、急激に速くなったように感じたことも納得できます。
ようするに、タイムとしては、突然速くなったわけですが、種も仕掛けもしっかりあり、1年〜2年かけての準備があったということです。
とはいえ、海くんの不断の努力を知っているわたしでも、「突然速くなった!」という印象が強く、本当に嬉しいと感じているところです。
努力し続けていた当人にとっては、「突然」でもなんでもないのかも知れませんが。
いずれにしても、ここから更に速くなることができるのかどうか楽しみにしているところです。