囲まれて運ぶところがなくて、パスだそうにも、パスコースが塞がれている状況で、フリーズします。
よく、コーチに、「判断が遅い。」と言われています。
海くんの立場に立って弁明すると、厳密にはフリーズではなく、キープしてパスコースを探している状況なんだと思います。
確かに、オフザボールの共通認識が希薄なので、仲間同士声を掛け合ったり、動きがあったりがあれば、状況は少し違うのかなとも思います。
ですが、そうした動きは一朝一夕に身につくものではなく、なんにしても、他力本願になってしまいます。
海くんには、「そう思うなら、チームメイトに自分の考えを伝えて、分かってもらう努力をしないと。」「同時に自分にも矢印向けて、独力でも打開する方法を考える必要もあるよ。」と伝えています。
基本的には、どうにもならない状況になる前に対処するというのが基本的な対処方法になるかと思います。
囲まれる前に、周りの状況をよく見ておくとか、時間をかけないでツータッチあるいはダイレクトでパスを出すとか、そういう技術向上は、永遠の課題としてあるとして、
どうにもならない状況になってしまって、ボールを保持したときにどうすれば良いかを海くんと話をしました。
チームメイトでよく見るのは、強引に抜き切るシーンです。
ボールをこちらと相手の両側から蹴りまくって、上手く行けば、突破できるみたいな場面をよく見ます。
それができる選手は、心強かったりします。
逆に、それが弱い選手は、不安に見られますが、海くんはまさにそれです。
そんな話をすると、海くんは、「強引なドリブルだけはしたくない。」と頑なです。
苦手意識があるからやりたくないだけでしょ。と心のなかで思いますが、なんにしても、こだわりがあるようで、それに頼りたくないと言います。
なので、無理にそれをやらせようとは、わたしもしません。
むしろ、強引なドリブルをせずに、何をしようとするのか、その海くんの選択に興味津々です。
海くんが海くんなりにこだわり抜いて導き出した答えに期待するとともに、心から応援したいと考えています。