はじめに
小学校一年生だった息子のリフティング練習を通して具体的な効果があった練習方法や、
リフティングできるようになったことで得たメリットなどをまとめました。
私と同じくサッカー少年のお子さんを持つ方をはじめ、このブログを読んでくださる方の一助になれば幸いです。
目次
1 リフティングを練習することの意味
サッカーの試合中にリフティングをする機会は、ほとんどありません。
プロの試合などを観戦すると、浮き玉の処理で数回リフティングするシーンをたまに目にしますが、
10回、20回続けてリフティングするような場面を見ることはありません。
このようなことから、少年サッカーにおけるリフティングの練習というと、
「あまり意味がないのではないか。」とするリフティング不要論が一定以上存在します。
しかし、これらの不要論も細かく内容を見ると、
「100回できたらそれ以降は意味がない。」ですとか、
「せいぜい1000回できれば十分。」ですとか、
逆にある一定回数以下のリフティングであれば、その効果を認める意見も少なくありません。
ですので、少なくともネット上ではリフティング練習に意味があるのかないのか、その結論は出ておらず
出てないのであれば、体験談を集めて個々で判断していくしかないのかなと感じています。
ちなみに、私の場合は、「リフティングできる子は当然皆サッカー上手だよね。」という偏った考え方から
安易に息子にリフティング練習させてしまいました。
リフティングできる子は必ずサッカーが上手かというと、それは間違いだと言えます。
私の息子はそれなりにリフティングの練習しましたが、依然としてサッカーが下手っぴです。
ですが、こうした勘違いでリフティング練習を開始したことによって
リフティング練習することによるメリットがいくつかあることを体験することができました。
1−1 練習する過程に意味がある
元静岡学園高等学校の井田勝通監督の「15歳までに100万回ボールに触れ」じゃないですが
リフティングの練習過程には、集中したボールコントロールの意識と、失敗→見直し→実践のサイクルがあり、
こうした経験を積み重ねたこと自体に意味があります。
もちろん、リフティングじゃなくて他の練習で補えるものかも知れませんが、
リフティングほどボールコントロールに集中できる練習はないと思います。
落としちゃいけない練習なわけですから、半強制で意識せざるを得ません。
こうした環境下でのボールタッチは、確実にボールコントロール向上に寄与してくれます。
そして、失敗→見直し→実践のサイクルで、努力をすれば、結果に繋がることを体験することができます。
小学校低学年は、この成功体験の機会がまだまだ少なくて、「練習するとうまくなる」ことを理解できていません。
リフティングの上手さは「回数」として表れるので努力の効果を実感しやすいこともあり、
成功体験を積ませるには、もってこいと言えます。
もう少し付け加えると、その「回数」は、調子によって増減します。
そのことから、
「朝一番だから調子がでない。」
「まだ身体が温まってない。」
「最近サボったから感覚を取り戻せてない」など、
自分の身体と対話する経験にもなります。
私の息子は、リフティング練習のし始めのとき、
「昨日できてたのに何で(自分は)できないんだ!!」と大泣きすることが良くありました。
今もイライラすることはありますが、自分の身体に何が起こっているのかは理解しているようです。
1−2 褒められる機会が増えて自信に繋がる
サッカーブログを拝見すると、
低学年で「1000回突破しました」
なんて記事をよく見るので錯覚しますが
普段、サッカーに触れない方からすれば、
低学年の子どもがリフティングしている光景は、回数が50回、60回でも「普通じゃない」です。
実際、私の息子も道行く人に目を丸くされながら
「上手いね〜」
といった声をかけて頂きます。
息子は「ありがとうございます!」と目を輝かせて嬉しそうにお礼します。
両親以外の色んな方に褒めていただくことで、
息子は自信を得ていましたし、
サッカーって楽しい!という気持ちが育まれていました。
1−3 チームメイトに一目置かれる
サッカーの実力の数値化は難しいですが、リフティングの実力の数値化は簡単です。
サッカー少年の間で「リフティング何回できる?」
という会話はあちこちで行われます。
回数が100の大台に乗っていること、
そして、それを裏付けるリフティングのフォームを見ると
チームメイトから一目置かれますし、
リフティング上級者同士のコミュニケーションも生まれて
刺激を貰えます。
2 サッカー少年のリフティング練習方法
2−1 リフティングの練習は毎日するのが理想
それでは、リフティング100回達成するのに必要なことに触れていきます。
まず第一に、10分でも良いので毎日リフティングの練習をすることが大事です。
ソースは、私の息子です。
コロナウイルス感染予防対策でおやすみ状態だった学校が始まったことで
息子のリフティング練習が「毎日」から「土日のみ」になり、
リフティングの回数が増えなくなりました。
いや、むしろ、減っていました。
およそ、3ヶ月間そのような状態が続き、
私も息子も、これは良くない!ということで
毎日、庭でリフティングすることになりました。
練習時間は、毎日10分だけですが、それを一ヶ月ほど継続すると、
リフティングの回数は回復して、
記録を更新し続けることができています。
週に一度、一時間やるよりは、
毎日10分の継続した練習を私はお勧めします。
2−2 結果に一喜一憂しない
息子のリフティングを毎日記録してグラフ化したことがあります。
グラフは増えたり減ったり凸凹します。
ですが、長いスパンの平均値を見ると
徐々に記録が伸びていくのがわかります。
「昨日の記録を必ず超える」まで練習する方法も考えましたが
そうとう無理があると判断して止めました。
それよりも、波があることを受け入れて、調子が悪いときも
長い目で見てあげることが長く努力できる秘訣かなと思います。
2−3 一緒に練習する
ついつい我が子のフォームチェックをして
あーでもない、こーでもないと言ってしまいますが、
グッと我慢して、隣で自分も練習しましょう。
ジーッと腕組みして見られていると
失敗が余計にイライラに繋がります。
失敗しても失敗しても次にトライする環境を作りましょう。
3 リフティング習得するまでの期間
息子がリフティングを習得にかかった期間を記録します。
息子はかなり不器用なほうですので、参考まで。
・0回から2回まで およそ2ヶ月
・2回から5回まで およそ3ヶ月
・5回から10回まで およそ2週間
・20回から50回まで およそ1ヶ月
・50回から100回まで およそ2ヶ月
合計 8.5ヶ月
ちなみに、息子はノーバウンドリフティングをする前にワンバウンドリフティングを
練習していますが、ワンバウンドをしている間の期間はここに入っていません。
全体としては1年くらいかかった感じです。
小学校1年生の夏に始めてから、2年生になる直前で達成しました。
4 おわりに
文化系な私なりにリフティング練習のコツを纏めてみました。
やる気スイッチの個人差もあると思いますが
誰かの参考になれれば嬉しいです。
あと、回数がなかなか増えてこずに
テンションが下がってしまうときがあると思います。
場合によっては悔しくて泣き出してしまうこともあるかも知れません。
そんなときにかけるかっこいい言葉を準備しておいて
背中を押してあげましょう。
上手くいくとき、上手くいかないときもひっくるめて、
楽しみながらチャレンジしてみてください。