サッカー脳を育む方法 〜試合観戦編〜


環境によってまちまちですが、私の周りでは小学校三年生あたりからポジションを決めて簡単な戦術で試合を進めるようになります。

そのため、小学校三年生あたりからサッカー脳が良く育まれている選手の活躍が目立ってきます。

そして、サッカー脳がよく育まれている選手のほうが、同じ試合に出場していても、人より頭を動かしてプレーする分、より多くの経験値を得ることができます。

実際に、わたしの息子二人も、熱烈なサッカーファンですが、サッカー観戦がサッカー脳を刺激して、彼ら自身のサッカー人生にいくつもの好影響を及ぼしています。

この記事では、サッカー観戦がどのようにサッカー脳を育んでくれるのかについて書きたいと思います。



戦術を理解する土壌ができる


まず、サッカー観戦がもたらすメリットとして一番最初に頭に浮かぶのは、良いお手本となるプロのプレーを見ることです。

少年団では、監督やコーチからプレーの質や戦術についての指導を受けることがありますが、

コーチ達がそれらを具体的に実践し、そして、その場でお手本を見せることが難しいケースがあります。

そんなときは、まず、プロの試合で視覚的にその戦術を理解することが、戦術を実行できるようになる近道です。

例えば、「前線からのプレス」を例にとって考えてみます。

コーチたちは、「FWの○○くんと△△くんは、相手陣地の中で相手DFが持つボールを頑張って取りに行きなさい。」と低学年にも分かるように言葉を選んで話をします。

言葉だけだと伝わりにくいので、子どもたちのミニゲームにコーチが入って実践でもすれば理解度はグッと深まるのでしょうが、ここで一つ問題が発生します。

普段サッカーを見ない子どもたちのミニゲームに質の良いパスワークがないことに起因します。

プレスとはどういうものか?を体現するには、ある程度プレスを回避しようとするパスワークを追い詰めることにあります。

パス回しをうまくできない小学生のミニゲームで、各選手が連動して追い詰めてボールを奪う「前線からのプレス」の再現は難しいです。

プロの試合で洗練されたプレーを一緒にテレビで見て、その横で「今のが前線からのプレスだよ。相手は慌ててうまくパスできなかったでしょ?」と教えてあげるだけで正しい理解に繋がります。

どういうものか目で見たことあるものを実行するのと見たことないものを実行するのとでは難易度が全く違ってくるはずです。

細かなルールを学ぶことができる


サッカーは頭を使うスポーツです。戦術を理解して戦況を把握して次のプレーに繋げる必要があります。

高度で複雑な戦術はともかくとして、基本的なボールの運び方を学ぶことができます。

パスの繋ぎ方、サイドからのセンタリング、裏への抜け出しなど、映像として知っているのと知らないのでは、コーチからの指導に対する理解力が変わってきます。

そして侮れないのがルールの把握です。

サッカーのルールってコーチや監督から懇切丁寧に教わる機会ってあるものなんでしょうか。

少なくともわたしの周りではそんな話は聞かないですし、案外、サッカーのルールを学ぶ機会って少ないと思います。

小学三年生くらいになっても、反スロー取られたり、キーパーがキャッチしたボールを、一度足元に転がして再び手に取ってしまうとか、よく見る光景です。

サッカー観戦をすれば基本的なルールは自然と身についてきます。

正しいスローインがどういうものか理解するのはもちろん、片手で頭上でボールを持ち、もう片方の手と言葉で味方に指示を出して、投げる場所が決まったら即座にボールを投げ入れるなどの動作が身についたり、

間接フリーキックは、自分がボール踏んで味方にシュートさせたりとか、

相手が触ったボールがゴールラインを割りそうなときは、下手に触ってクリアしようとせずにキープしてゴールキックを得るなど、

細かなルールやテクニックを見聞きして覚えることができます。

さらに、ルールといえば手や腕の使い方など「良いディフェンス」と「ファウル」との境界線を知るのに効果的と言えます。

ボールキープしたりディフェンスするのに手や腕をうまく使うのは重要ですが、引っ張ったり押したりすると笛を吹かれます。

どこまでのプレーが良くて、どこまでのプレーがファウルなのか、言葉でうまく伝わらないラインも映像でたくさんの事例を見ることで感覚が身につきます。



サッカー選手の言葉に耳を傾けるようになる


元・現役サッカー選手、監督が出してるサッカーに関する書籍やDVDはたくさんあります。

こうした方たちのサッカー講座は直接聞く機会がなかなかないので、これらのメディアで見聞きできることは貴重です。

ですが、顔も知らない人が話をするDVDを小学生が集中して見続けることができるかというと、できない子も一定数いるんじゃないかと思います。

そんなときに、その人のプレーを知っていたり、監督している姿を知っていると、子供の聞く姿勢は少し変わります。

「知ってる人だ!」というだけで、何を話すのか興味を持つのです。

私の息子も、風間監督や岩政大樹さんのDVDを熱心に見ていました。

うちの場合は、その効果が出たかどうかは微妙ですが・・・(笑)。

メディアで発信されたサッカー選手や監督の言葉が刺さるかどうかはお子さん次第ですが、

そもそも聞く機会がなければ刺さるものも刺さりません。

見せてみる価値は大いにあるはずです。

まとめ


繰り返しになりますが、中でもサッカー脳を育むことは、同じ試合に出場していても、より多くの経験値を得ることができますし、効率よくサッカーの技術を得るために必要なことです。

また、サッカー脳を育む他にも、家族でサッカー談義してサッカーを楽しむ心を醸成したり、練習意欲を掻き立てたりなど、サッカー少年がプロの試合観戦をすることのメリットは無数です。

家族でサッカー観戦を楽しんで、限りある少年サッカーライフをより深みのあるものにしましょう。
↓ ブログランキングに参加しています。ポチッとしてもらえると元気でます。

にほんブログ村 サッカーブログ 少年サッカーへ


PVアクセスランキング にほんブログ村

このブログを検索

ブログ アーカイブ

テーマ別

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

人気の投稿

自己紹介

自分の写真
文化系歴40年。小学四年生の時に習い事が全て嫌いになりバッサリやめた経験から10歳くらいまでの過程が、少年サッカーを全うする上で重要だと思っている。

得点機会が増えてきた。

QooQ