試合でコテンパンにされた経験を活かせるか

2021年3月22日月曜日

試合 足元の技術

t f B! P L



クラブチームでの練習試合がありました。

以前は勝ったことがある相手だったので

同じような展開になるのかな、と思っていたところ、

こちらは主力二人が欠場してる上、相手のメンバーががらりと変わって大柄の選手がぞろり。

結果としては、ボロ負けでした。

何点取られたのかわかりません。

こちらは1点もとれませんでした。

そして海くんは、そんな格上選手相手に萎縮して

下手っぴなりの実力すらも発揮できなかったようです。

今回はそんな話です。

試合前の準備運動


試合前のアップの様子をみると、ちょうどコーンドリブルをしているところでした。

タッチの正確さとスピードを見ると

チームメイトの中でも海くんは引けを取っていません。

むしろ、単に滑らかさだけ見ると、上手い方に入るような気がします。

試合前の独特な空気の中でも、いつもの調子でボールを蹴っています。

(随分と余裕じゃないの・・・)

私の受けた印象はそんな感じでした。

コーチにも褒められてるようですから、

普段のボールタッチの練習が活きているようです。

全体としてリラックスして準備しているようでした。

対して相手チームのアップでは、リフティングをしている場面を見ました。

海くんの上達の過程を見てきたので、

リフティングに関しては目が肥えているつもり、ですが

そこまで特筆して上手いと思う選手はいませんでした。

試合開始直後の異変


さて、アップも終わりいよいよ試合開始です。

選手たちが中央で整列すると

「??」

相手チームは、海くんたちより頭一つ大きい選手がずらり。

(ほんとに同じ学年?)

と思ってしまうほどです。前回の試合とはメンバーをごそっと変えているようでした。

もしかすると前回はBチームだったのかも知れません。



さらに試合開始直後


さっそく攻め込まれて、取られたコーナーキックで

さらなる異変に気が付きます。

「バコン!」

大人顔負けの強烈なキックが、コーナーから飛び出します。

(当たったらめっちゃ痛そう・・・)

コートの外から見ていた私の印象すらそれでした。

海くんたちは、このキックの威力で完全に萎縮してしまいます。

普段はパスをもらうときなどに大きな声をあげて要求しますが

みんな声をだすことができません。

後で聞くと海くんは、「パスを要求して自分で取られたらどうしよう」と思って

声を出せなかったそうです。

この日の海くんは、いつもより輪をかけて消極的でした。

たまたまボールが足元にきてもすぐにパスを出すし、

ディフェンスはおそるおそる足を出す程度で

すぐに抜かれます。

追いかけようともしません。

ゲームとしては、ほぼお団子サッカーでしたが

お団子から離れたところで様子を見ます。

点を取りたい気持ちからか、渡れば一発でスペースへ抜け出れそうな場所を選択してるようですが、

ディフェンスはほぼ捨ててるように思います。

唯一褒められるところ


散々なプレーの海くん。

コーチからは

「海くん!歩かないで走ってもどれ!」

「余所見しない!」

当たり前のことを注意されてます。

私は、小学生時代にちょっとの間だけ少年団に所属したことがあるのですが

自分のときも、このときの海くんと全くおんなじだったことを思い出しました。

遠巻きにボールを見ながら、「ボールがこっちにとんでこないでほしい」なんて思ったものです。

ほろ苦い思い出です。

ただ、シンプルにチキンな私と違うところが海くんにはあります。

それは、セットプレーです。

海くんはゴールキック、スローイン、コーナーキックを積極的にやってました。

相手のプレスがないので、やりやすいのだと思います。

その中で私が印象的に感じたところは海くんがゴールキックをしたときのことです。

海くんを始めチーム全体として萎縮しているため

ゴールキック一つをとっても出しどころがなかなかありません。

マークを外したり、手でブロックして相手より前に出る子がいません。

みんな海くんと同じように「自分で取られたらどうしよう」と考えていたのかも知れません。

頑張ってゴールキックしますが、相手チームのような特筆するキック力もないので

だいたい相手に拾われてしまいます。

その度に海くんは相手と1vs1の状況になってしまうわけですが

海くんはそこからなんどもシュートブロックしてました。

毎回ゴールキックして毎回シュートブロック・・・。

自分のゴールキックで取られたので自責の念でディフェンスしたんでしょうが

あんなに痛そうなシュートを放ってくる相手を止めるなんて

さぞかし怖いし痛かったろうなと思いました。

数少ない海くんの褒めどころでした。

帰りの車中


帰りの車中では、試合の話をしました。

「どうだった?」と聞くと

「うーん、まぁ、相手がすごく強かったけど、楽しかったかな!」

と返事が帰ってきました。

うまく出来なかったことは本人も重々自覚はあるはずです。

けど海くんも私も、楽しかったこととうまくできたことだけ話をしました。

シュートブロックを褒めると、そこを褒められることを全く予想していなかったようで

「うーん、そう?」なんてちょっと恥ずかしがってました。

そして一点だけ、上手く行ってなかったことを聞きました。

私「海くん、今日はみんな声がでてなかったけどどうしたの?」

海「自信がなくて・・・、自分のところで取られたらどうしようって」

私「そうかー、いいんだよ何回失敗したって。強い相手のときこそ声をかけ合えるといいね。」

一年くらい前は、相手が強かろうと弱かろうと大きな声を出してたのですが

色々と考えることが出来るようになって、返って萎縮することを知ったようです。

これも一つの成長なのかも知れません。

自分に足りないことの答え


試合は午前中だったため、午後はりっくんが「サッカーしたい!」ということで公園に行きました。

海くんも、試合後でしたが一緒にいくことになり、3人で軽くボールを蹴りました。

りっくんがいつもの2vs1をしようと言うと

海くんは、それじゃなくて1vs1vs1にしようと提案してきました。

先程の海くんの「自信がなくて・・・」の言葉が頭によぎります。

(もしかすると、試合で何人にも囲まれた時に打開する練習がしたいのかな。私とりっくん二人が奪いに来るところでボールキープする練習をしたいのかな)

結局、りっくんの理由なき猛反発にあい、実現できませんでしたが、

海くんのご所望の練習は、おそらく親子練習では実現が難しいものです。

一番良い環境は同年代が集うスクールかクラブチームの練習です。

とくにクラブチームでは、3vs3形式の練習をよくしますし、

コーチからは「もっと運んでいいよ!」と言われます。

そういった練習環境で自分なりの課題を持つか否かで成長曲線も変わってくるはずです。

これをきっかけに自分の課題を持ってスクールなりクラブチームなりの練習に通ってくれればと思いました。

今回の試合は、海くんにとってほろ苦い経験になりましたが、

またこれが糧になってくれると思ってます。



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文化系歴40年。小学四年生の時に習い事が全て嫌いになりバッサリやめた経験から10歳くらいまでの過程が、少年サッカーを全うする上で重要だと思っている。

得点機会が増えてきた。

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