「今日も楽しくできた?」
と聞くと
「うーん、まぁ・・・」となーんとなく暗い感じで答える海くん。
オウンゴールを連発
私「どうしたの?何かあった??」
海「練習中にオウンゴールしちゃって」
私「あー」
海「それも3回も。」
私「そうかー、それはこたえるねー。」
海「シュートを止めようとしてただけなんだけどさー。」
こんなときに、サッカーの経験者であれば、オウンゴールをしないための助言でもできるんでしょうが、
私にはそんな引き出しがありませんでした。
私「止めようとしたんでしょ?海くんが止めなきゃどのみちやられてたんだろうし、そういうのは仕方ないんじゃないのかな。」
私は、これをきっかけに海くんが消極的になるのが嫌で、そんな言葉をかけました。
私「そんなオウンゴールなら、プロだって、しょっちゅうするよ(たぶん)」
海「そうかなー。」
意気消沈、その本当の理由は
私の声掛けも虚しく海くんはちょっと傷心気味です。
よくよく聞くと、オウンゴール自体に、というよりは、それによってチームメイトから何か指摘されたようで、
どうも、そのことに対して傷ついたようです。
そりゃね、練習とはいえ、オウンゴール3回もすりゃ言いたくもなるわな。
と心では思いましたが、あえて口にはしませんでした。
海くんは「そんなにキツく言われたわけじゃないんだけど・・・」なんて言ってますが、顔は曇り空です。
前回も、チームメイトからの指摘に傷心した海くん。
懸念どおり、これからこのようなことは増えてくるんだろうと思います。
そして、そうしたチームメイトからの指摘が海くんをさらに成長させてくれるとも思います。
私は、海くんが傷ついたときに、安心して帰ってこれる環境作りをしたいなと思います。