これは、一年生、二年生のころの海くんのサッカーがあまりに酷くて相対的に褒めることが増えているだけで
はっきり言って海くんのサッカーが下手っぴであることに変わりはありません。
ただ、かつてのように“断トツ”の下手っぴではありません。
“普通の”下手っぴ？くらいにはなりました。
最近は、日課のボールタッチを頑張ったり、たまに自主練習も頑張っているので
もう少し上手くなってチームでももうちょっと活躍するくらいになってもバチは当たらないかなと思っています。
さて、最近は、海くんの所属する少年団の活動が土日のスケジュールをほぼ埋めつくしています。
以前は、わたしと1vs1したりパス練習したりしていましたが、そんな親子練習の時間があまり取れなくなりました。
試合の後も、チームのみんなで集まって自主的に練習したりと、親子練習以上に貴重な時間を過ごしているようなので良いのですが、
明確な個人の目標を持った練習が少なくなっているのは少々気になります。
つい先日、海くんとの時間が取れたので、ボールを蹴りに行きました。
これまでは、楽しさ重視で、1vs1をひたすら繰り返すような過ごし方をしていましたが、時間がたくさんあるわけでもないので、もうちょっと練習らしい練習にしてみました。
今回はロングキックです。
海くんは、もうすぐ四年生ですが、練習試合のスケジュールの都合上、上の学年の試合が同じ会場で開催されるケースが多く、試合観戦できる機会も多いです。
上の学年の試合では、ロングキックを蹴ることができる子がいるかいないかで、チームが取れる戦術がガラリと変わってくることが分かります。
三年生では、まだそこまで精度良く長い距離を蹴る子はいないのですが
ひとつ上の学年になるとチラホラとそんな子が出てきて、前線の動きと合わせて裏に出して決定機を作ります。
そんなキックを海くんが手に入れれば、プレーの幅が出るんじゃないかなーと、今のうちから練習しようか、とわたしが誘ったのがロングキック練習のきっかけです。
さらに、海くんは、試合でコーナーキックを多く蹴らせてもらってるのですが、もう少し飛距離が出れば、もっともっとチャンスを作れるのになと思うところも有り、
ともかくキックを練習することになりました。
ロングキックの練習方法ですが、我が家の場合は、まずは距離を拘らず、全身リラックスした状態できれいな縦回転のボールを蹴れるようになることを目指しました。
わたしと海くんで並びながら交互に壁に打ち込みます。軸足の位置、踏み込み方や蹴り足のフォロースルーまで試行錯誤して、あーだこーだ意見を交わします。
このあたりが、わたしが素人であることの欠点ですね。
サッカー経験者であれば、我が子にすぐにでもコツを伝えられるのでしょうが、わたしはそうは行きません。
いくつかの動画を見聞きして、「こうじゃないか、ああじゃないか」と言って海くんと試しながら練習します。
そうこうしてる間に海くんは、なにやらコツを掴んだようで、強烈なシュート性のボールを何本も壁に放っていました。
ですが、目指すべきロングキックの軌跡とは違います。
「それは、ミドルシュートにはいい蹴り方かも知れないね！でも、手に入れたいキックはそうじゃないんだよな〜。」と言うと、
再び海くんは、軸足を動かしながら蹴って蹴っての試行錯誤の作業に戻ります。
そのうち、また別のコツを掴んだようで、距離は全く飛びませんが、きれいな縦回転のボールを蹴れるようになってました。
わたしが見たロングキックの解説では、ボールよりやや後ろ目に軸足を置くと説明されたものが多かったのですが、海くんは真横に置くほうがしっくりきたようです。
キックの仕方を器用に微調整しながら試行錯誤する海くんを見ながら、
(以前は、こんな微調整しながらの練習なんかできなかったよなー。)と思いました。
すぐに飽きたり、自分のフォームを客観視できなかったりしたものですが、今の海くんは黙々とその作業をくり返し、微調整を図っています。
思うに四年生でロングキックを蹴れるようになる子がチラホラ出てくるのは、こういう試行錯誤の練習をできるようになってくるからなのでは？とも感じました。
今回は、縦回転のボールを蹴れるようになったところで終わりましたが、もう少し研究しながら距離を延ばすことができればいいなと思っています。
