リフティングやボールタッチを中心に一日10分程度だった自主練習が、
いつの間にやら、コーンドリブルだの柔軟体操だのとメニューが増えています。
増えるきっかけは、わたしやコーチとの何気ない会話のようです。
「もっと上手くなるには、こういうことをしたほうがいい。」
そんな感じのアドバイスを素直に聞ける心を海くんは持っています。
足も遅いし、俊敏性のかけらもなく、超がつくほどのビビりで、サッカーに必要な能力をなんにも持ってない海くんですが、
唯一、武器といえる武器なんじゃないかと思っています。
とにかく何でも試して実践することは、無駄なことも数多くしてしまうかも知れませんが、結局は自分にとって必要なものに早く行き着くことができるのではと思います。
元メジャーリーガーのイチローさんも「無駄なことって結局無駄じゃない。」って仰っていました。また、「遠回りすることが結局近道になる。」とも。
この言葉に共感できるほど、なにかに打ち込めるようなものはわたしには無かったですが、少なくとも「共感したい!」って思った言葉です。
無駄なことを排除しすぎることで、チャンスも排除してしまうこともあるんじゃないのかなと思っています。
サッカーに限らず、様々な選手の成長を見てきた指導者から
「素直な子は伸びる。」
といった言葉をよく聞きます。
無駄かも知れないことをとにかく迷いなく実行してみることが、結局はなりたい自分への近道になってるのだと思います。
まさに海くんも、周りからアドバイスを吸収して、目一杯無駄なことをしている時期かも知れません。
今はとにかくいっぱい遠回りをして、将来の糧にしてくれたら、やっぱりそれは、「無駄じゃなかった」になるのだと思います。
素直に聞く海くんの心をそのまま育ててあげたいなと感じています。