海くんのチームにもプロのサッカーをよく見ている子が何人かいて、
ピッチ上にいる8人のうち、過半をそんな子達が占めるようになると、特にその現象が顕著になります。
コーチからもサイドハーフは幅いっぱいにポジショニングするよう指示が飛び、中盤も不用意に下がりすぎないようになってきました。
海くんは、右バック、もしくは左バックで出ることが多いですが、選手間の距離が大きい方がプレーしやすそうです。
強いチームが相手の場合、寄せが速くて苦しみますが、それでもお団子サッカーのようにすぐ2,3人に囲まれ、味方選手の距離も近すぎて、敵味方含めてゴッチャゴチャの密集状態でプレーするときとは全く動きが変わります。
寄せが速くても、かわすスペースがないわけではありません。
落ち着いて対処すれば、ボールを持ち続けたり、2タッチでパスを出すことも可能です。
これがお団子サッカーの場合は、パスの出しどころも、ボールを運ぶスペースもないので、結局海くんにはなすすべがありませんでした。
密集になればなるほど何もできませんでした。
ただただ、消極的な印象しか残さないプレーの連続で、わたしもどうしたものかと頭を悩ませていました。
ですが、わたしとひたすら1vs1をして遊んでいたときは、もっともっと積極的なプレーを見せていました。
海くんのそのプレーを知ってるがゆえに余計に歯がゆくなったのを覚えています。
高学年に突入し、試合でのピッチの状況が変わってきて、海くんのプレーも変わりつつあります。
わたしとの1vs1の成果が発揮できる環境になってきました。
わたしとしては、いよいよだ!という気持ちでいます。
ただ、選手間の距離が離れていると、一人ひとりの責任が重くなることも確かです。
特に海くんは最終ラインなので、ボールを持ったときはハラハラします。
もし、ボールを失ったら、即決定機です。
そんな緊張感でボールを捌く機会が試合中に山のようにあります。
その経験こそ海くんを成長させてくれているような気がします。
海くんのチームのバックはガンガンオーバーラップするスタイルなので、攻撃参加もたくさんしますし、
比較的、成長の機会に恵まれたポジションなのではと感じています。
海くんに、バックでの出場機会をくれているコーチに本当に感謝です。
成長しているとはいいつつも、やはり相手の速いプレスを受けると、捌きがギリギリになります。首の皮一枚でなんとか繋いでいる感じです。
なんだかんだボールを持つと危なっかしいので、親のハラハラは止まりませんが、素晴らしい経験値を積んでいる高学年の海くんに期待したいです。