オフザボールは評価が難しい

2023年7月31日月曜日

サッカー脳

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見てて分かりやすいサッカーの上手さの指標として、デュエルに強いこと、得点を取ること、スルーパスなどのキーパスを出すこと、ボールをキープできることなどが話題となるケースが多いと思いますが、

それらに比べるとオフザボールの評価って難しいなぁと感じます。

難しいと感じる理由の一つは、サッカーを観るときに、ボール周りを中心に見がちだということがあります。

相手の縦パスが通って、受け手がトラップした瞬間にプレスしてルーズボールにした場合を考えたときに

プレスした子は、相手ボールをいったんルーズボールにさせた訳ですから、守備としては一旦成功したと言う人がいるかも知れません。

ただ、その一つ前のプレーの動作に着目したとき、もしかしたら、守備位置を数歩変えていれば、そのパスはカットしてマイボールにできていたかも知れません。

また、逆に、守備位置を違う方向に数歩変えていた場合は、そもそも効果的なプレスをかけられずに相手ボールとして保持されていたかも知れません。

プレスをかけたその瞬間だけのプレーを見れば、「そこそこ良い守備」したと言えるプレーも、一つ遡れば、数歩守備位置を変えられなかった「ミス」に見えるかも知れないし、数歩守備位置を変えなかった「ファインプレー」に見えるかも知れないなぁと。

ただ、そのたった数歩の位置の調整をどこまで求められるかは、味方や相手やスペースの状況次第なので、とても複雑だし、正解がないケースもあります。

また、マークを引き付ける動きもオフザボールの一つですが、この場合、最終的にボールすら近くにこないプレーになり、ますます評価が難しくなります。

見えやすいボール周りで起こった事象が評価されやすい分、オフザボールの動きは評価が難しいなと感じます。

野球の守備でも、ファインプレーは分かりやすいですが、事前の守備位置の工夫により安全にアウトを取る守備もまた「見えないファインプレー」として評価されるケースがあります。

やはり、ボールが来る前の動きとセットで評価されるものだと思いますので、オフザボールの評価は難しいといえども、必要なことだよなとも感じます。

分かりやすいボール周りのプレーのみではなく、オフザボールの動きも評価できる大人がサッカー少年の近くにいてくれることは、とても大事だと感じるし、

そういうコーチがいるチームは正しく強くなる傾向にあるのだろうなと思います。

ちなみに、海くんは、オフザボールの動きをコーチに指摘された際に、自分の考えを伝えたところ、

「確かに、そういう考え方もあるよね。」と、指摘を改めてもらったことがあったそうです。

なぜ、そこに居たのか、なぜ、そこに走ったのか。

難しいからこそ、選手自身の考えに耳を傾けて、チームとしての意思統一を図ることも大切なことだと痛感しています。
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文化系歴40年。小学四年生の時に習い事が全て嫌いになりバッサリやめた経験から10歳くらいまでの過程が、少年サッカーを全うする上で重要だと思っている。

得点機会が増えてきた。

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