海くんの口からよく聞くコーチの名前があって、きっと海くんはそのコーチのことを信頼してるんだなと感じます。
海くんが信頼するそのコーチには、いくつか信頼される理由がありそうです。
一つは、よく子どもたちの話を聞くことです。
対極の話として、子どもの話を聞かずに自分の考えを押し付けてしまうコーチもいますが、
信頼関係が無いままこれをしてしまうと、子どもの心が離れてしまうことがあるようです。
逆に子どもたちの言葉に耳を傾けて、肯定してあげることによって、「このコーチは話がわかる。」とインプットされるようです。
もう一つは、試合などでこちらのチームが得点したときの振る舞い方です。
シュートしてゴールを決めた本人を褒めてあげることも重要ですが、信頼を得るコーチは、その一歩手前のプレーや、攻撃の起点となるプレーヤーにも着目して褒めます。
自分もそのゴールに一役買っていたことを認識させることにより、自分のことをよく見てくれてる・気づいてくれてると感じるようです。
最後に、「コーチングに根拠を持つ」ということがあります。
海くんは5年生ですが、もう、根拠があって言ってるのか、そうでないのかを感じ取っています。
相手が子どもだと思って接してると、根拠なくなんとなくで話してしまうことがあると思いますが、
根拠がないと、もう薄っぺらい話だと感づいてしまいます。
わたしもサッカーの話をするときは根拠を持って話さなければ、海くんを説得することができなくなりました。
わたしとしても、その根拠を突き詰める作業こそサッカーの理解を深めるのに必要なものだと感じるようになったので
結果として、わたしにとっても勉強になっています。
いかに「なぜなのか」を突き詰めないでサッカーと付き合ってきたかわかってしまいます。
なので、ここ最近の根拠を突き詰める作業は、わたし自身のサッカーの楽しさを理解する作業になるので、とても身になります。
そして、なによりこれからも海くんの信頼を損なわないように根拠を持って伝えたいと思うので、
根拠を持って話すことを継続したいと思っています。