海くんは、「わかった!」と言って家を出ます。
昔は、もう二言、三言伝えても伝えきれない感じがありましたが、最近は、もうそれで十分と感じます。
海くんを信用しているから直前に言葉で伝える必要性を感じないようになったということもありますが、同時に、少し海くんのサッカーと距離を空けて接することができているのかなと思っています。
海くん自身に並々ならぬサッカーに対する情熱があれば別かも知れませんが、残念ながら海くんのサッカーの熱量は“並”です。
テレビゲームのほうが好きだし、プロの試合を見るのも私が見てるのを“ついでに見てる”程度です。
低学年の頃は、もっと積極性があったときもあったのですが、今はサッカー以外にも楽しいことを色々知って、その分サッカーの熱が下がってる感じです。
まぁ、そんな海くんの様子を知ったからなのか、わたしも一時のように海くんといつも二人三脚で成長してこうという気持ちも少なくなってきて、
のびのびやりたいときにやればいいさと考えるようになってきています。
元々、サッカーは、自分自身で「上手くなりたい!」って思って練習なり試合なりしないと本当に上手くならないと考えているので、
親の関与があまりない環境で同年代とのサッカーを楽しんで、チームメイトのサッカーに対する価値観に触れ、その結果として向上心に繋がったらいいなと感じます。
わたしとしては、サッカーに関与することが少なくなった分、サッカー以外に海くんが興味を引くことを見つけるきっかけ作りでもしたいなと考えています。
ゲームが好きならゲーム作りなんてどうかなと考えていますが、もしかするとサッカーそっちのけで夢中になる可能性もあるので、それはそれでどうかななんて迷っているところです。