実質決勝戦と言われたイラン戦での結果とはいえ、前評判では、ワールドカップでドイツやスペインに勝利した史上最強の日本代表の優勝は固いと報道されていただけにショックは大きいです。
敗因として、イエローカードを受けたあとの板倉選手の裏を取られた守備などを言われていますが、
わたしとしては、相手の縦パスをセンターバックが跳ね返したあとに、ルーズボールを回収できない中盤のほうが気になりました。
奇しくもイラク戦と同じような弱点をさらけ出してしまった結果になりました。
ボトムアップ方式って、こういうときはどうするのかなと疑問に思いました。
イラク戦で既にチームとして致命的な弱点であることは認識できていたはずですが、この弱点への対応策を考えるのは、ボトムアップ方式であれば、選手たち自身になるのでしょうか。
それとも、なんでもかんでも選手に任せきりというわけではないと森保監督は仰っていましたし、ここは監督コーチスタッフの考える領分になるのでしょうか。
完全に憶測ですが、どっちの責任で考えるべきかフワッとしてしまったところもあるんじゃないのかなと思うんです。
問題の修正の責任の所在が曖昧になってしまうこと。ボトムアップ方式のデメリットと言えるかもしれません。
問題の修正は、試合中にも起こりますし、監督は現場レベルでの修正を期待して、選手たちはベンチで俯瞰した上での修正案を期待するとなると、それだけで実行が遅くなってしまう恐れがあります。
おそらく、今後も森保監督の手腕を疑うような意見も出るでしょうし、選手からの不満も出てくることになると思います。
改めて、ボトムアップ方式は、とても有効な手法である一方、やり通すにはとてつもなく固い意志が必要だなと考えさせられます。