大人しい性格が原因なのか、海くんの球際の弱さは、如何ともしがたいものでした。
最高学年になり、日常的な生活の場面と、スポーツにおける勝負の場との違いを頭で理解できるようになってからは、だいぶ変わってきました。
しっかり体も寄せるし、場合により、相手の身体を押し退けるくらい厳しく行くし、それこそ頭一つ身長が高い子にも恐れずにボールを奪いに行くことができるようになってきました。
ただ、六年生になった今も、コンタクトプレーが苦手だった穴を埋めきってくれたとは思いません。
やはり、性格上の話は、六年生になったからと言って、そんな簡単に埋まりきらないというのがわたしなりに感じた感想です。
繰り返しますが、昔に比べたら、相当マシにはなりました。
ですが、ここぞの瞬間的な出力がどうしても弱い。
頭で考えてから動いてる分、遅くなったり弱くなったりします。
ある種のリミッターのように働いてしまい、それが時により頼りなく見えてしまうことがあります。
海くんのたくさんある課題の中の一つと考えています。
ですが、これについては時間が経てば解決する問題かなと思っています。
今までも散々いつになったら球際強くなるのかとヤキモキしていましたが、なんだかんだ頭の理解が追いついてきたら改善してきましたし、
あともう少し、様子を見ても良いかなと感じます。
むしろ、そのリミッターが外れる日がいつになって、外れたらどんなに良いパフォーマンスになるのかと勝手にワクワクしています。
我ながら楽観的ですが、良い精神状態で見守れているのかなと思っています。