入団した頃はトップのポジションで、それから徐々に後列の方に下がってきて、最終的にセンターバックです。
ポジションが変わるごとに見える景色や状況や役割が変わるため、馴染むのに時間が多少かかって大変そうでした。
ただ、そうした苦労をした甲斐あって、各ポジションの動きをある程度理解しているので、チームとしての動きが良くないときは、指示出しなどでピッチ内での修正に一役買ったりしています。
チーム全体の原則的な動きを知れたのは、ひとえに各ポジションで異なる景色でのプレーをたくさんやらせてもらえたお陰です。
これは、今になって考えると、海くんにとって非常に貴重な経験です。
変わっていく最中は、毎回、「せっかく適性のあるポジションだったのに・・・。」なんて、少し疎ましく思っていたことは内緒です。
さて、チームとしての動きが良いか悪いかを観る時に、だいたい何で判断されるかといえば、
オフ・ザ・ボールの動きになるかなと思います。
なぜならボールは一つしかなくて、ピッチ上にいる選手16人中15人はボールを持っていないからです。
一試合に一人の選手がボール持つ時間は2分程度とも言われており、20分ハーフの試合だと残り38分はオフ・ザ・ボールの状態になります。
いくらボールを持ったときのパフォーマンスが良かったとしても、残り38分が今ひとつであれば、結果もついてこないはずです。
ボールを持っていないときに、いかに次の次のプレーのためのプレーができるか。そして、それをチームメイトと共有できるか。
その軸についても、成長していくことが大事だなと考えます。
なので、幼少期に色んなポジションを経験させてもらえるのは、長い目で見るととても良いことだと感じます。
今後もボールを持ったときのプレーと同様に、上達してくれることを期待しています。