チームとしても、海くん個人としても、正直言って不完全燃焼で終わった感は否めません。
海くんも悔しい思いをしたと思います。
ただ、海くんは、その悔しさを簡単に切り替えることができます。
良い方に捉えれば、負の感情を引き摺らないと言う言い方もできるのかも知れませんが、わたしは、あまり良いように捉えることができなくなってきました。
どちらかといえば、悔しいという正直な気持ちから逃げるのが上手くなったなという思いです。
悔しさに蓋をして見ないふりして他のことに夢中になるうちに、自分で蓋をしたことすら忘れている。そんな感じに見えます。
悔しさを上手く消化する子は、上達が早いように見えます。
海くんのチームの様子を見ると、悔しさを上手く消化する子と、そうでない子でグループが分かれています。
全員お互い仲は良いのですが、それでもざっくりグループは分かれています。
上手く消化できる子は、上手く消化できる子たちと気が合うし、そうでない子はそうでない子と仲が良いです。
ですので、上手く消化できるかどうかは、性格的な要素が大きいのかなと思ってみています。
海くんは、上手に消化できる性格ではないのだろうと思います。
とはいえ、この先の長い長い人生を考えれば、そうも言ってられません。
性格上、難しいところはあるのかも知れませんが、サッカーにしたって、サッカー以外にしたって、悔しさを上手く消化することは大切なことです。
悔しさに蓋をせずに向き合えるようになれるかどうかは、結局のところ、本人次第なのでしょうが、なにかキッカケになるようなことや背中を押してあげられるようなことがないか探しています。