海くんは幼少の頃から読書家です。
と言っても、読んでる本はその年なりで子ども受けするような本ばかりでした。
まぁ、実際に子どもなので、子ども受けだろうがなんだろうが、本を読む習慣があるのは良いことだと思って、本の内容には口を出さずにいました。
ところが、最近になって、小学生にしてはやや難しそうな本も読むようになりました。
活字が大好き過ぎて、読む本がなくなると、親用の本棚を物色するようになり、我々大人が読むために購入した本を読むようになりました。
精神的な成長をしているのかなと感じます。
わたしは、サッカーの成長期は、反抗期あたりにくると思っていました。
今まで大人のいうことを素直に聞いていたことを、疑って自分でも考えるようになり、そのことがサッカーの成長に良い影響を与えると思っていたからです。
ところが、海くんには、反抗期になる気配が一向にありません。
家族の中で「反抗期」についての話題が出るたびに、「自分に反抗期が来る気がしない。」と言います。
親に当たり散らす自分を想像することすら拒否反応を示します。
反抗期が来てしまったら、自分が自分でなくなってしまうような恐怖感もあるようです。
反抗期に成長すると思っていたのに、「反抗期来る気がしない。」と言うので、グッと加速度的にサッカーが上手くなる日はもっと先かなと思っていました。
ですが、ここ最近の本の内容の変化を見ると、分かりやすい反抗期こそないものの、心の変化・成長は既に起こっていると感じました。
ここ最近のサッカーノートをこっそり読んでみると、わたしが知らないテーマを掲げて取り組んでいました。
こんなことは、本当に今までありませんでした。
サッカーと正面から向き合う日もそう遠くないかも知れません。
そんな日が来るかも知れないと淡い気持ちを抱きつつ、長い目で見守りたいと思っています。